ハンドメイド作家さんの納税とは?

          

こんにちは。MSJSサポートです。

新しい年度が始まり、新しいことを始めるという方も多いのではないでしょうか?

趣味でハンドメイドの作品をつくっていて、販売してみよう、している、という方に関しての納税のお話です。
個人的に普段、ハンドメイド作家さんに会う機会が多いのですが、こういう話はしないので、改めてまとめてみました。

ハンドメイドマーケット

そもそもハンドメイド作品を自分でつくって、販売している方に、税金を納めなければいけないという考えがないかもしれません。

個人事業主として「開業届」を出してお仕事としている場合は、税務署などを訪ねる機会もあるので納税の意識があると思いますが、インターネットで手軽に出品できたり、マーケットイベントで出店して販売することが可能ですし、最初は「ちょっと周りの反応が見てみたい」という程度で始めている方もいるので、知らなかったという方もいるかもしれません。

簡単にまとめてみましたので、参考にしてみてください。

専業主婦・主夫、学生の方

パートやアルバイトなど他の所得がなくて、扶養に入っている方は、自分で税金を納めていません。

そして、ハンドメイドの所得が38万円を超える場合は、所得税を納めなければなりません。

給与所得がある方

社員、パートやアルバイトなどで給与所得がある方は、勤務先の年末調整で源泉徴収票をもらっていると思いますが、あれが給与所得に関しての納税です。

そして、ハンドメイドの所得が20万円を超える場合は、別途、所得税を納めなければなりません。

※他の所得がないことが前提の話なので、他の所得がある場合は税務署にご相談ください。

「所得」は「売上」ではないので、注意!

先ほどから言っている所得ですが、売上ではないので、注意してください。
売上が前述の38万円、20万円を超えたからといって、納税しなければいけないわけではありません。

  • 売上:お客様からいただく作品の代金
  • 所得:売上から経費を引いた金額

では、経費とは何でしょうか?

ハンドメイドの作品の売上のためにかかったお金が経費です。

  • 材料費
    その年に使った材料分を計上するのが基本で、その年に買った材料ではないので注意
  • 工具・道具代
    1点10万円以上のものは、使用する耐用年数で分割して計上
  • 作品の包装・発送代
  • 販売出展登録料・販売手数料・振込手数料
  • 販売イベント出展料
  • 出展時の衣装や消耗品代、昼食飲食代
    値札、カイロやマスクなど、展示用の備品代、イベント時間内の食事代
  • 納品書・チラシなどの宣伝広告費
    用紙代・プリンターインクなど
  • パソコン代
    作品の販売、制作、宣伝のために使用している場合
  • 材料調達やイベント出展のための交通費
    ガソリン代・駐車料金・電車代・バス代
  • 作品の宣伝のための撮影用機材
    カメラや照明器具など
  • 家賃
    作品の制作や保管のための倉庫代
  • 通信費
    作品の制作や販売のために使用する携帯代
  • 電気代・ガス代・水道代
    制作のために電気やガス、水道を使用する場合

※家庭との共用の場合は、それぞれの使用割合で計上するので、注意

意外と経費になるものがたくさんあることに、お気付きになられましたか?

既に販売をしている方は、年間の所得金額が大体予想できますか?

これから始めようと思う方も、黒字or赤字の考え方が分かると思いますので、是非帳簿をつける習慣をつけてみてください。

もし、前述の金額を超えるようでしたら、納税の義務がありますので、確定申告で所得税の納税をしてくださいね。

なお、実際に経費に認められるかは税務署の判断になりますので、ご注意ください。

ハンドメイド作家さんの中には高額の所得があり、費用をかけても専門家にお願いしたいという方もいると思います。
有限会社エム・エス・情報システムでは、会計支援・コンサルティング業務を行っております。
税理士が確定申告に関するご相談・ご依頼を受け付けておりますので、お問い合わせ下さい。

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